昔は子供たちの天然のおやつとして親しまれていた「アケビ」。

現在では子供たちが自分で採って食べるということはないでしょうが、山菜料理として使われたりしていますね。

 

私は一度も食べたことがないのですが…。

もし簡単に育てられるなら、自家栽培でもして食べてみたいです。

そこで今回はアケビの生態や栽培方法、そして食べ方などについてまとめていきたいと思います。

アケビの生態・栽培方法

アケビは東アジア原産の植物で、日本でも数種類が自生しています。

つる性で樹高は1m以上。

日当たりの良い場所を好むので、地植えにする場合は場所をよく吟味しなければなりません。

栽培にあたりまずは苗木を用意するのですが、果実を収穫するのが目的ならば、違う種類の株を2本用意してください。

 

アケビは自家不結実性(一株だけでは結実しない)ので、異品種を混植することで結実率を高めることができるのです。

(一本の木に雄花も雌花もあるのに、なんでそれだけでは結実しないのだろうか…。)

苗木を植え付ける時期は11月から3月にかけて。

 

土は腐葉土や果樹用培養土など水はけの良いものを使います。

次は水やりについて。

 

アケビは根が浅く乾燥に弱いため、鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えましょう。

地植えの場合、植え付けをしてからある程度根つくまでは同じように水を与え、根ついたら基本的に放置でかまいません。

 

自生しているアケビは誰も水やりなんかしていないわけですからね。

それでもすくすく育つということは、栽培するにしてもありのままの環境でいいってことですよ。

 

ただし、何日も日照りが続くなど、極端に乾燥した状態にある時には水やりをしてください。

成長するに従ってどんどんつるが伸びていくので、支柱やフェンス、アーチなどに這わせると、見た目も良いですし果実の収穫も楽です。

 

剪定をすると花芽の数が減り、実がつきづらくなってしまうので、あまり剪定はしないほうが良いでしょう。

しかし、あまりに伸びすぎるとやはり邪魔になりますよね。

 

その場合は、1月または2月、そして7月のタイミングで剪定をしましょう。

鉢植えの場合は根詰まりを起こすので、2~3年ごとに様子を見て一回り大きな鉢に植え替えを行ってください。

ただ、あまりに育ち過ぎたものは植え替えもきっと一苦労…。

 

やはり鉢植えよりは地植えにした方がいいのかなと思います。

アケビは野山に自生しているだけあって、丈夫で病気や暑さ・寒さにも強い植物です。

 

手間はほとんどかからないので、栽培スペースさえ確保できれば誰でも簡単に挑戦することができますよ。

私も早速、チャレンジしてみたいと思います!

そして早くアケビ料理が食べてみたい!

アケビの食べ方

さて、ここからはさらにアケビの魅力を知るために、食べ方や味などについて見ていきましょう。

果肉

果肉は、種を包んでいる白っぽいゼリー状の部分で、昔の子供たちがおやつにしていたのはここですね。

スプーンですくってそのまま食べることができますよ。

 

味はほんのり甘く、とろっとした食感。

種がたくさん入っているので、スイカのように種を吐き出しながら食べてください。

 

実がパックリと割れているのが食べごろではありますが、割れてから時間のたち過ぎたものはやめておきましょう。

(果肉が乾いているかどうかで判断してください。)

アケビは皮も美味しくいただくことができます。

というか、皮がメインといっても過言ではないかもしれません。

果肉が前菜、皮がメインディッシュというところでしょうか。

皮にはアクがあるので、一度水にさらす、茹でる、塩もみをするなどアク抜きをしてから使いましょう。

 

特に美味しいのが天ぷらで、苦みを含んだ野性味のある味を楽しむことができます。

炒め物、煮物、肉詰めなんかもおすすめです。

新芽

アケビの新芽も、山菜独特の苦みや風味を味わうことができます。

おひたし、天ぷら、和え物など、様々な料理にして食べられますよ。

アケビについてのまとめ

食べたことはないけれど、アケビの肉詰めなんて絶対美味しいに決まっている…!

スーパーで売っていることもあるとういことなので(一度も見たことがないですが…)、今度見かけたら買ってみたいです。

 

そして来年からは自家栽培したアケビが収穫出来たらいいな、と思います。

みなさんもぜひアケビの栽培にチャレンジしてみてください。

(ライター もんぷち)