言葉の響きがどこなく綺麗な植物、シオン。

一体どんな植物で、どんな花を咲かせるのでしょうか。

今回はそんなシオンについて、詳しくお話していきます。

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シオンの特徴

シオンはキク科シオン属に分類される多年草で、別名をオニノシコグサ、ジュウゴヤソウ、オモイグサなどともいわれます。

日本、朝鮮半島、中国、シベリアに分布していて、日本では九州の山間部に少数自生していますが、環境省のレッドリストの絶滅危惧種に指定されており、簡単にみられる花ではないようです。

草丈は180㎝ほどにまで大きくなり、葉は細長い楕円形で対生です。

葉の縁には鋸歯があり、両面に短い毛が生えていてざらついています。

 

下部につく葉ほどおおきく、茎につく葉にはほとんど柄がありません。

根際から生える葉には長い柄があり、開花時期には枯れるものも多くあります。

シオンの花

花は25~35㎜程の大きさで、開花期は秋で、特に9月が見頃です。

周囲には薄紫色の舌状花が一重に並び、中央は黄色の筒状の花を咲かせ、花の持ちは5~7日程度です。

シオンの種類

シオンの代表的な仲間をご紹介します。

ユウゼンギクは北アメリカ原産の種類です。

 

花色は白、紫、赤、ピンクなどの小さな花が群がって咲いています。

鉢植えや花壇には草丈20㎝ほどのものを使うほか、切り花にも利用されます。

 

クジャクアスターも北アメリカ原産で、ピンク、紫、藤色、青など花色が豊富で株が埋まるほどのボリュームがある2~3㎝ほどの小花が咲くのが特徴です。

日本原産のノコンギクは野山に自生しています。草丈は30~100㎝、花径は3㎝程度の美しい濃青紫色をした花を咲かせます。

シオンの栽培

シオンの栽培の歴史は深く、今昔物語にも「思い草」の名前で登場します。

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もともとは根を薬用としていましたが、平安時代頃からは観賞用として植えられるようになりました。

 

野生種は減少していますが、別種のアメリカシオンが園芸種として植えられます。

植え付けは3~4月頃で、日当たりのよい場所を選んで植えます。

 

日陰でも比較的明るい場所なら育たないことは無いのですが、花付きが悪くなったり、茎が間延びしてしまいます、

また、西日が当たる場所も乾燥が激しく、夏には暑すぎて葉が焼けてしまうことがあります。

手間をかけずに育つ植物ですが、植える場所を厳選した方がよいでしょう。

 

肥料は芽の出る春と花後の秋の年に2回与えるのが良いでしょう。

ゆっくり効くタイプの炊江肥料を根元に適量施します。

 

病害虫は特に気にする必要はなく、植え付けの時には腐葉土と緩効性の化学肥料を混ぜ込んでおけば、あとは放置しておいても大丈夫です。

株分け、さし芽で増やすことが出来、株分けは植え替えと同時に行うのが普通です。

 

一株に2~3芽がつくように分け、さし芽の適期は5月頃です。

草丈の高くなる植物なので、鉢植えよりも地植えが適しています。複数株を植える場合は20~30㎝間隔で植えつけていきましょう。

鉢植えで育てる場合は株が成長して根茎が大きくなるので根詰まりをおこなさに様に毎年植え替えるか、株分けを行います。

シオンの花言葉

シオンの花言葉は「追憶」「君を忘れない」「遠方にある人を思う」

今昔物語に母の死を悼む兄弟の物語があり、母の墓参りを欠かさなかった二人の兄弟のうち、兄は次第に仕事が忙しくなって忘れ草を墓の前に植え、足が遠のいてしまったのですが、弟の方は墓の前にシオンを植え、毎日墓参りを続けたというものがあります。

 

弟の方は天から予知能力を与えられ、その力で幸せに暮らせたという話で、花言葉の「追憶」や「君を忘れない」はこの物語が由来すると言われているそうです。

(ライター ナオ)

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