ジュリアバラというバラの種類を知っていますか?

一体どんな花が咲くのか詳しくご紹介していきます。

バラの種類

バラは非常に多くの種類に分類されます。

どこで作られたバラか、樹がどのように伸びていくか、花の形はどのようになっているかによって「これが本当にバラなの?」というようなバラもあります。

樹形の分類はハイブリッド・ティー系、フロリバンダ系、ミニチュアローズ系、つるバラ系、スプレー系に分けられ、花の形では剣弁高芯咲き、半剣弁高芯咲き、丸弁咲き、盃状咲き、一重咲き、半八重咲に分類されます。

ジュリアバラはどんなバラ?

今回ご紹介するジュリアバラはハイブリッド・ティーローズ系に分類される半剣弁盃状咲きの花で、樹形は半直立性、冬以外の一年を通して咲くバラとして知られています。

1977年にイギリス人のウィスベッチによって作られ、香りはそれほど強くはありませんが、10㎝ほどのブラウン系の大輪の花をつけます。

ジュリアバラの花の魅力

波を打つような花びらの形とシックな色合いがエレガントな大人の雰囲気を醸し出す上品なバラです。

一枚一枚の花弁が薄く、透けてしまいそうなか弱さと柔らかいミルキーベージュのような色合いが絶妙にマッチし、得も言われぬ魅力を放っています。

ジュリアバラの花持ち

ジュリアバラは残念ながら花持ちはあまり良くありません。

耐寒性が弱く、開花後1日で終わってしまう場合もあります。

平均したとしても2~3日。

 

満開後、重力に引っ張られるかのように、すぐに花びらが反り返ってしまいます。

少しでも花を長く持たせたい場合は、切り花にして花延命剤を用いたり、室温を下げるなどの低温環境にすると良いでしょう。

ジュリアバラの花つき

花持ちはバラの中では良い方です。

根がしっかりと張って、生長が良い樹には次々と花がつきます。

四季咲きで、冬以外は次々と花をつけてくれるので花持ちの悪さはさほど気になりません。

ジュリアバラの香り

ジュリアバラはティー系の香りがしますが、花持ちと同じで開花後1日でその香りも消えてしまいます。

切り花にして香りを楽しむことはほぼ不可能です。

ジュリアバラの耐病性

耐病性は非常に弱く、薬剤散布は不可欠になるでしょう。

 

ウドンコ病と黒星病に弱く、定期的に薬剤散布を行わなければ必ずと言っていいほど病気に勝っ狩ります。

特に黒星病は路地植えの場合は5月中にかかることもあり、梅雨のシーズンを迎える頃にはあっという間のスピードで大部分の葉を失ってしまいます。

ジュリアは樹勢が強くないので、葉を失っては生長することはできません。

ジュリアバラの棘

ジュリアバラには棘はほとんどなく、素手で触っても安心です。

綺麗なバラには棘がある~~というのはジュリアに関しては当てはまらないようです。

ジュリアバラの栽培

ジュリアバラは花付きが良く、次々と蕾をつけます。

美しく花を咲かせるポイントは惜しげもなく蕾をとっていくことです。

 

脇から伸びた蕾は全てとってしまい、一輪の大きな花を咲かせるようにした方が見栄えがします。

脇から伸びた蕾を見つけたらなるべく早く落としてしまうことをおすすめします。

 

もしこの側蕾することなく花を咲かせてしまうと、花びらの枚数が少なかったり、完全な形にならなかったりしまい、せっかくの綺麗なバラを十分に楽しめなくなってしまいます。

また、蕾以外の芽もかいて、主軸をしっかりと作る仕立てをしていきましょう。

ジュリアバラのまとめ

ジュリアバラは木立性の四季咲きのバラで大輪の花を咲かせる。

花の持ちはあまり良くないが、上手に管理すれば次々と上品なブラウン系の花を咲かせ、長い期間楽しむことが出来る。

バラ栽培の程度としては中級。バラ栽培が初めての人には向かない品種。

(ライター ナオ)