料理やお茶などにもよく使われる「ローズマリー」。

可愛らしい花も咲くので、香りだけではなく、観賞用としても楽しむことができます。

しかし、ローズマリーにも種類があることを知っていましたか?

 

種類によって生え方なども違うので、ガーデニングをする場合にはきちんと確認しておかなければなりません。

そこで今回は、そんなローズマリーの生態や育て方、種類についてまとめていきたいと思います。

ローズマリーの生態

ローズマリーは地中海沿岸地方が原産のハーブです。

ハーブという括りから、「草」をイメージする人が多いかもしれませんが、じつはローズマリーは「木」なんですよ。

樹高は品種によって30~200㎝と大きく幅があります。

人間よりも高く育つ植物だなんて、予想外…。

そんなに大きく育つとは思っていなくて、油断していたら大変なことになりますね。

 

ローズマリーはその爽やかな強い香りで、昔から料理や香料として人々の生活に利用されてきた歴史があります。

また、葉から抽出される液は強壮剤としてや外傷の治療などにも使われており、薬草としても重宝されていました。

最近では、「ロスマリン酸」という抗酸化成分を含んでいることから、「若返りのハーブ」としても注目されています。

花の色は青、白、ピンク、薄紫などで、開花時期は11月~5月。

 

常緑樹なので、葉は一年中収穫することが可能です。

ただし、冬の間はあまり生長しないので、収穫は控えめに。

 

ローズマリーを含め、ハーブ類は買うと少量でも結構高いので、自家栽培できるといつでも好きな時に好きなだけ使うことができますね。

栽培もさほど難しくはないので、グランドカバーや生垣、観賞用も兼ねて栽培したら一石二鳥です。

ローズマリーは地中海地方の植物なので、暑さや乾燥には強く、日当たりと水はけの良い場所を好みます。

日当たりが悪いと花を付けにくくなったり、水はけが悪い場合は根腐れを起こしやすいので注意しましょう。

寒さにもさほど弱いわけではありませんが、寒冷地の場合は防寒対策が必要です。

ローズマリーの種類

ローズマリーは生育タイプによって、大きく3つの種類に分けることができます。

まずは最も一般的な立性タイプ。

 

立性タイプは上へ垂直、または扇形に伸びていくタイプの種類で、元々が小さな苗でもよく育ちます。

高さが2m以上になることもあるので、随時剪定や摘芯を行ってください。

 

代表的な品種は、ゴールデンレイン、トスカナブルー、マジョルカピンク、セイラム、マリンブルーなど。

次に匍匐性というタイプについて。

 

これは上ではなく地面を這うように伸びていく種類で、高さで言えば30~40㎝ほどにしかなりません。

グラウンドカバーに向いていますが、こちらも放っておくと思ったよりも広範囲に伸びていきますので、定期的に長さを調整しましょう。

 

ハンギングバスケットに入れたり、窓際など少し高さのある場所から垂らすのもおすすめです。

代表的な品種は、モーツァルト、ハンティングカーペット、ダンシングウォーター、サンタバーバラなどです。

 

そして最後は半匍匐性タイプ。

これは立性と匍匐性が混ざったタイプで、まずは横方向に伸びた後に、上へと伸びます。

 

高さは1~1.5mほどまで成長します。

代表的な品種は、ブルーラグーン、ロリンガムイングラム、コルシカンなどなど。

ローズマリーについてのまとめ

ローズマリーの花言葉は「記憶」。

その言葉の通り、ローズマリーの香りには記憶力や集中力をアップさせてくれる働きがあると言われています。

他にも、消臭効果や育毛効果があるとされており、まさに万能ハーブ。

 

庭に一つあれば、何にだって使い放題ですし、とても健康的になれそうです。

あなたの家でも、栽培してみてはいかがでしょうか。

(ライター もんぷち)