秋を彩る花の代表格と言えば「コスモス」ですね。

しかし、種類によっては秋以外に咲くものもあるのを知っていましたか?

今回はそんなコスモスの生態や開花時期などについてまとめていきたいと思います。

コスモスの生態・開花の季節

コスモスは日本の花というイメージもありますが、じつは原産は熱帯アメリカ。

日本には明治20年ごろに入ってきたと言われています。

そんなに歴史の古い花ではないということですね。

「秋桜」という表記も昔からあったわけではなく、山口百恵の「秋桜」という曲で用いられたのが初なんですよ。

これはちょっとした豆知識。

 

コスモスはキク科の花で、我々が国内でよく目にするのは「オオハルシャギク」という種類です。

草丈は1m~1.5m。

 

しかしこれは国内に生えているものの場合で、原産であるメキシコなどの標高の高い乾燥した地域では2~3mにもなると言います。

日本に生えているものでも十分に大きいな、と思いますが、3mもあるコスモスなんて…なんだか想像がつきませんね。

 

庭やプランターなどで育てる場合、あんまり大きくなられても困るなと思ったら、植え付けの時期を遅らせることで草丈を低くすることができます。

開花の季節は夏から秋にかけて。

 

基本的にコスモスは短期咲きの花なので、夏から秋までずっと咲いているというわけではありません。

品種によって開花時期が異なり、7~8月に咲く夏咲き、9月頃に咲く早咲き、10~11月に咲く秋咲きの3種に分けられます。

コスモスはやせた土地でもよく育つため、道端などでもよく見かけますね。

適度な水と養分、たくさんの日光さえあれば丈夫に育つ植物なので、園芸初心者にもおすすめの植物です。

コスモスの栽培について

前述したように、コスモスはとても丈夫で育てやすい植物なので、園芸初心者でも簡単に育てることができます。

しかし、いくつか注意点もあるので、気を付けてください。

地植えがおすすめ

コスモスはとても大きく育つ植物ですし、直根性のためあまり植え替えには向いていません。

プランターや植木鉢などを利用するよりも、地植えの方が水やりの手間も省けるのでおすすめです。

(コスモスはあまり水がいらないので、雨が当たる場所であれば水やりなしでも大丈夫。)

支柱を立てる

草丈が50㎝を超えるようになると、支柱が必要です。

特に強い風には弱いので、心配ならばもっと早い段階で支柱を立ててもかまいません。

 

ただ、本数が多いとそれぞれに支柱を立てるのは大変…。

そういう場合は、植え付け時期を調整してあまり大きく育たないようにすることで、ある程度花が倒れるのを防ぐことができます。

肥料はやりすぎない

元々痩せた土地でもよく育つ植物なので、肥料はあまり必要ありません。

むしろ、やりすぎによって腐ってしまうことの方が心配です。

肥料をやるなら、種まきや植え付けの前に土に少量肥料を混ぜる程度で十分です。

コスモスの色

コスモスには様々な色がありますが、元々はピンク色の一種類しかありませんでした。

そこから品種改良が重ねられ、赤や白の花が誕生したのです。

 

オレンジ色や茶色をしたものは、それぞれ「キバナコスモス」「チョコレートコスモス」という「オオハルシャギク」とは別品種の花になります。

これらを交配させたらもっとたくさんのカラーバリエーションが誕生しそうですが、残念なことにオオハルシャギクとキバナコスモスは交配できないそうで…残念。

コスモスについてのまとめ

コスモスは色だけではなく、花の形も品種改良によって様々なものがあります。

例えば、花弁が筒状になったものや、八重咲きと呼ばれる花弁が重なったものなど。

いろいろなバリエーションを楽しんでみてはいかがでしょうか。

(ライター もんぷち)