お花見を代表するように桜は日本人との関りが非常に濃い植物の一種です。

この桜とはいったいどれくらいの寿命なのでしょうか。

桜の特性などと合わせてご紹介いたします。

桜の生態

桜はバラ科のモモ亜科スモモ属またはサクラ属に含まれる落葉樹の総称です。

日本で生活している人にすれば非常に親しみのある植物であり、古来より日本文化にも深い馴染みを持っています。

しかしその分布は日本のみならず世界的に広く、主に北半球の温帯地域に存在しています。

ヨーロッパや中国、アメリカ、カナダなどがこれに含まれます。日本では観賞用としてよく扱われる桜ですが、海外においては果実であるチェリーの食用としての利用がメインとされています。

 

また桜は突然変異の多い植物としても有名で、様々な環境に適応した多くの種類が生み出されています。

実用性を高めるために大きな実がなるような種や収穫量が多くなるような種ができるように操作されたり、木の高さや耐久性、寒さに対する強さなどいろいろです。

 

その中には自然に変異してきたものや人工的に作られてきたものなど、その過程にも違いがあります。

基本的に葉の形状は楕円形となっていて、枝に対して交互に生えてくる互生の性質を持っています。

 

品種改良が繰り返され、多くのパターンが作られていますが、傷に弱いことが多く、腐ってしまうことも多いのが特徴です。

また花の色は白や薄いピンクのものが基本です。

 

花弁の枚数によって名称がつけられており、5枚までのものを「一重」、10枚までを「半八重」、10枚を超えるものであると「八重」と呼ばれます。

寿命について

品種改良等によって作られた桜の代表的な種類に「ソメイヨシノ」があります。

これはサクラ類の中でも大型とされるものであり、高さは10m以上にもなります。

 

桜そのものの寿命の前に花に関して言うと、ソメイヨシノにおける開花の期間は満開したのち一週間ほどで散ってしまいます。

そのため一周期での花の寿命はある意味とても短いです。

 

そして桜自体はこうした流れを何年と繰り返していきます。

最もメジャーな種類とされるソメイヨシノでは一般的に60年が寿命と言われています。

 

そしてその成長特性にはいくつかの特徴があります。

まず、大きさに関して成長が早いことが挙げられます。

 

また同種において間隔を狭く植えても30年ほどは問題なく成長することが可能なのです。

このとき、30年程度は互いに枝の衝突を避けながら伸びていくことができますが、それ以降では日照不足となり衰弱していくことが理由とされています。

別の特性として腐りやすいことや植物における病気にかかりやすいことなどもあります。

桜を家で育てることは可能?

桜を植えて成長させていくことは可能ですが、多くの問題点があります。

まず根を広く張る特性を持っているため、自分の家や近くの道路に対してダメージを及ぼす危険性があるということです。

 

枝が伸びた分だけ地中で根が張られているとも言われているため家の土台については特に注意し植える場所を考慮しなくてはなりません。

地中のみならず近隣の家に対して塀を超えて枝が侵略してしまう可能性もあります。

 

そうすると景観を壊すだけでなく虫が枝を介して落ちてくることも考えられます。

特に毛虫が多いことが知られており、その他の害虫や動物の被害に遭うこともあるのです。

 

自分だけでなく近隣にまで及ぶリスクを前もって考えてから木は植えることが大事です。

桜の寿命は木としては短命だが60年は生きる!

 

木は60年より長く生き続ける種類のほうが多く、その期間も桁違いなほどです。

とはいっても60年と言えば人間が生まれてからおじいちゃんおばあちゃんになるほどの期間です。

一度成長を始めると人間と比較してもかなり長い時間生きるということがわかります。

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