猫は大昔から人間と生活を共にしてきた動物です。

常に人間の生活圏で暮らしているので、例え野良と言えども「天敵」という存在が思い浮かびません。

そこで今回は、猫の生態についてや、本当の天敵はいないのか?という点についてまとめていきたいと思います。

猫の生態・天敵

現在広く親しまれているいわゆる「イエネコ」は、ヨーロッパヤマネコを家畜化したものです。

元々はネズミを捕獲するために家畜化されましたが、現在では人間によく懐くペットとして飼われていますね。

日本では奈良時代に渡来してきたのが始まりだと言われています。

体は現生するネコ科の哺乳類に比べると小さめですが、樹上性で柔軟な体と優れた平衡感覚を持ち、瞬発力もあります。

 

そして体臭が少なく足音も小さいことから、獲物に気付かれずに近づくことに長けています。

本当に猫は存在感を消すのが上手で、家の中でも飼い猫が気付かないうちに近くにいて、なんど驚かされたことか…。

野生下においてはその特性を生かした「待ち伏せ型捕食者」であり、静かに獲物に近づき鋭い爪で一気に仕留めます。

そんな猫ですが、自然界では天敵も多く存在します。

 

まず一番身近な天敵と言えるのが「カラス」。

カラスとは生活圏や行動範囲が重なるため、よく争いになります。

 

若く元気な猫はそうそう負けることはありませんが、子供や年老いた猫などは突かれて大怪我をしたり、捕食されてしまうこともあるそうです。

そして次に天敵と言えるのが「ヘビ」。

 

日本にいるヘビは小型なので、ヘビに捕食されてしまうということはまずありませんが、毒ヘビに咬まれた場合は死に至るケースも考えられます。

 

猫の祖先は毒ヘビの多い砂漠で暮らしており、猫が「シャーッ!」という威嚇をするのは、天敵である毒ヘビを同じようなヘビの鳴き声で威嚇して追い払っていた時の名残だ、とも言われているんですよ。

 

その他にもレアケースではありますが、キツネ、クマ、サル、イタチなどが猫を襲うこともあるんだとか。

家の中で飼う場合には心配いりませんが、外飼いの場合は十分気を付けなければなりませんね。

猫の特徴・豆知識

ここからは、猫についてのちょっとした豆知識をまとめていきたいと思います。

あなたの知らなかった新しい知識が増えるかもしれませんね。

前脚と後脚で肉球の数が違う

肉球はどれも同じだと思っているかもしれませんが、じつは前脚と後脚で数が違います。

前脚の肉球は6個、後脚の肉球は5個。

人間よりも速い

猫は最高で時速48kmで走ることができます。

一方、人間の走る速さはオリンピックの金メダリストでも時速43kmほどなので、勝てません。

人生の70%を寝て過ごす

いつも寝ているイメージの強い猫ですが、その通り人生の70%は睡眠に費やされています。

子猫の場合は一日20時間近く、大人になっても15時間ほどは寝ているのです。

名前の語源は「寝子」だという説も。

雌雄で利き手が違う

メスの利き手は右、オスの利き手は左なんだそうです。

猫パンチを繰り出す時に、どちらの手から先に出すかで利き手を確認することができるんだとか。

興味がある人はやってみてください。

耳が良く、ネズミの会話も聞こえる

ネズミは超音波によって仲間同士のコミュニケーションをとります。

この超音波は人間はもちろん、犬にも聞こえません。

猫はそれを聞くことができるので、ネズミの居場所を的確に突き止めることができるのです。

猫についてのまとめ

猫は意外にも天敵が多いので、飼育するならやはり室内飼育がおすすめです。

特に小さいうちや年老いてしまってからは、勝手に外に出てしまわないように気を付けましょう。

外飼いをしていると、それ以外にもトラブルや事故に巻き込まれる危険性が高いですしね。

(ライター もんぷち)