シーモンキー(商標)は、節足動物・甲殻亜門・鰓脚綱・サルソストラカ亜綱・無甲目・ホウネンエビモドキ科の「アルテミア」属が愛玩用・観賞用に改良された品種です。

ここではそんなシーモンキーとその寿命について紹介します。

シーモンキーの生態

シーモンキー(アルテミア)は、節足動物の仲間で、昆虫やエビ、カニに近い生物です。

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節足動物のなかでも、甲殻類や鰓脚綱(さいきゃくこう)に含まれ、ホウネンエビ、カブトエビ、ミジンコと同じグループに属します。

 

ちなみに、鰓脚綱(さいきゃくこう)とは、脚の付け根にエラを持つグループのことです。

シーモンキー(アルテミア)は、日本の自然には生息していません。

 

アルテミアは、ブライン・シュリンプとも呼ばれており、英語でブラインは「塩水」を、シュリンプは「小エビ」を意味します。

というわけで、アルテミアは、陸地にある塩水の湖に生活しているのです。

 

アルテミアが多く生息しているのは、アメリカ合衆国のグレートソルト湖やサンフランシスコの湖、フランスのセッテの近くの湖、中国の遼東半島の湖などです。

日本でも海水から塩をつくっていた時代には、塩田で姿を見ることができたようです。

 

というわけで、シーモンキーの生息環境も塩湖に似た環境となります。

これがどうやらシーモンキーの飼育を難しくしているようです。

シーモンキーについて

シーモンキーは、アメリカの通販業者ブラウンハットによって、1957年にインスタント・ライフ、1962年にシーモンキーと名付けて売り出されました。

日本でも昭和40年代に、通信販売商品としてちょっとしたブームになりました。

 

小さなプラスチック水槽に2種類の乾燥粉末とエサのセットで、外箱にはシーモンキー(アルテミア)の胴体に、人の顔と手足が付いたイラストが描かれていました。

なお、アメリカでは、より非人間的な、しかし人類っぽいイラストが使われました。

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シーモンキーの説明書には、1時間で生まれる「インスタント・ライフ」とあり、1剤粉末(培養液)を水に溶かし、その24時間後に2剤粉末(卵)を溶かすと、1時間ほどで卵から孵化すると解説されています。

 

が。

実際には、1剤に卵が含まれていて、孵化する頃に入れる2剤の青い染料で、幼生を見えやすくしているのです。

ちなみに、現在も教育玩具として販売されています。

シーモンキーの寿命

シーモンキーは、およそ40日で幼生が成体になり、寿命は3ヶ月ほどになります。

ただし、耐久卵と呼ばれる卵は、どんなに厳しい環境でも10年も20年も生き抜くことができます。

 

シーモンキーは、環境が生育に適しているときは、メスの育房のなかで卵から幼生になり、幼生として生まれます。

しかし、水がなくなり乾燥するなど環境が厳しくなると、耐久卵と呼ばれる卵を産むようになります。

この耐久卵が厳しい環境に耐えることができるのです。

 

シーモンキーは、日照りなどで成体が死に絶えても、耐久卵は乾燥に耐えて10年でも20年でも生き続けるといわれています。

これはトレハロースという、完全に乾燥しないための物質が卵に含まれているからで、現在では食品などの保湿成分として利用されています。

 

つまり、シーモンキーの卵は、トレハロースによって適度な湿り気が保たれ、長期間にわたって守られているのです。

シーモンキーのその他雑学など

シーモンキーは、アルテミアが愛玩用・観賞用に改良された品種ですが、そのアルテミアは、1億年前からまったく変化していない生きている化石です。

アルテミアの祖先は、数億年前の古生代に現れたといわれています。

 

アルテミアに近しい生物は三葉虫ですが、三葉虫は2億4500万年前に死に絶えてしまいました。

それ以降、現在まで多くの生物が誕生することになるのですが、そのほとんどが恐竜(6500万年前に滅亡)のように滅びました。

アルテミアは恐竜の以前に地球上に出現し、そして現在も子孫が生き残っているという珍しい種なのです。

シーモンキーのまとめ

以上、シーモンキーとその寿命についていかがでしたか?

シーモンキーの成体の寿命は短いのですが、しかし、耐久卵がとんでもなく長生きです。

しかもその生存戦略によって、1億年以上生き抜いています。小さいけれど、なんとも壮大な生物です。

(ライター ジュン)

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